台風18号で損傷した国道36号竹浦橋早期開通に向けて ~一般国道36号 白老町 竹浦橋災害復旧工事~

2018年9月20日

一般国道36号線 白老町 竹浦橋

今回の工事は、平成29年9月18日からの台風18号による大雨により河川が増水し、その影響により損傷した一般国道36号線白老町竹浦橋の復旧工事を行うものです。(図-1、図-2)

図-1 施工位置図


図-2 拡大図

 工事は大きく分けて2つの工程になっています。第1段階で仮道を作り通行止めを解除して、車両の通行を確保する。
その後、第2段階として被災した橋の撤去を行うというものです。(図-3 工事工程表)

図-3 工事工程表
 

工事概要

 工事名:一般国道36号 白老町 竹浦橋災害復旧工事

 発注者:北海道開発局 室蘭開発建設部

 工事場所:白老郡白老町北吉原~竹浦(竹浦橋)

 工 期:平成29年9月19日 ~ 平成30年3月26日

 工事内容:施工延長L=500m
 仮道工事~盛土工4,500m3、舗装表層工3,550m2、仮橋工(幅員W=8.0m、橋長L=144m)
   旧橋撤去工事:仮桟橋(幅員W=10.0m、橋長L=126m)、ベント工1式、仮締切工1式
        構造物撤去工(上部工解体950m2、下部工解体P5橋脚1基)

仮道施工

 9月19日、当社で災害復旧工事の資材・機材、人員の手配を行い、工事用道路の施工を開始、10月1日より仮橋の施工に着手しました。
通行止めの区間は国道となっており、交通量も多く大型車両の通行も多い箇所であり、迂回路として使用していた町道は道幅も狭く、大型同士の通行が出来ない区間もあり、早期の開通が求められていました。作業時間については、被災した敷生川(しきうがわ)はサケの遡上する時期となっていたため、地元漁組の要望により24時~6時の間は河川内の作業は行わないこととなりました。期間短縮に向けて、川を挟んで両岸から仮橋の施工を行いました。
 昼夜2交代で施工を行い、10月15日に仮橋は完成し、その後、舗装工事、ガードレール設置等の保安対策を行い、10月27日9時に通行止めを解除し、開通しました。

 

旧橋撤去工

 開通後、解体工事の計画を行い11月下旬より工事用道路の施工を開始し、12月から仮桟橋の施工を開始しました。解体工事も3月の工期までの施工量を考えると工期が非常に厳しいため両岸からの2班で施工を行いました。(写真-2 桟橋施工状況)

(写真-2) 支持杭打設状況


(写真-2) 上部架設状況

 仮桟橋完了後、旧橋の解体作業を行いました。工期の短縮を図るため、最大35t程度のブロックとなるように切断位置を決定、乾式のワイヤーソーにて切断し200tクレーンでトレーラーに積込み、破砕ヤードに運搬しブレーカーで破砕後に処分を行っています。(写真-3)

(写真-3) 上部切断状況


(写真-3) 上部搬出状況 

 撤去時に被災した箇所が破損しない様吊り位置を考え、場合によっては吊り穴を追加して3点吊りとして施工をしています。(写真-4)

(写真-4) 被災部分撤去状況1


(写真-4) 被災部分撤去状況2
 

工事進捗写真

仮道施工状況


 

仮道完了(通行止め解除)


 

旧橋撤去完了(工事完了)


おわりに

 竹浦橋災害復旧工事は、3月28日に完成検査を行い無事終了しました。
現場に従事した職員はもとより、会社関係者各位、工事繁忙期にも関わらず施工して頂いた協力業者各位の協力があって無事に完了したものと思っています。
発注者である室蘭開発建設部の皆様、工事に全面的に協力して頂いた㈱ケイホク他関係各位のご指導とご協力に深く感謝申し上げます。