2026年7月21日

工事概要
工事名称:GOURMAND ISHIYA 新築工事所在地:札幌市手稲区西宮の沢2条2丁目1番2号、1番3号
工 期:2024年9月15日~2026年4月15日
設計監理:日本都市設計㈱
施 工:岩田地崎・阿部・結企画 特定建設工事共同企業体
構 造:食品工場 鉄骨造 3階、井水処理施設 鉄骨造 1階、排水処理機械室 軽量鉄骨造 1階
敷地面積:6,749.98㎡
建築面積:3,223.82㎡
延べ床面積:6,880.21㎡
最高高さ:15.8m
最高軒高:15.5m
はじめに
本工事は、石屋製菓㈱を中心とする ISHIYA グループが、㈱GOURMAND ISHIYA の設立に伴い新工場を建設するプロジェクトとしてスタートしました。石屋製菓の宮の沢工場および北広島工場の稼働率が高まっていることから、生産体制の分散・強化を目的に計画されたものです。建設地は札幌市手稲区西宮の沢2条2丁目で、追分通りの手稲側に位置し、住宅や倉庫が立ち並ぶ落ちついた地域にあります。

外観・北東面全景
特徴的な部分や建物の紹介
新工場の生産スペースは、1階にたい焼き・どら焼きなどの和菓子製造、お弁当・総菜を調理するエリアを配置しています。2階にはバームクーヘンやチョコレートシートの製造、包装エリアを設けました。
その他、1階にはトラックヤードや冷凍・冷蔵庫、2階には事務室や休憩スペース、3階には機械室を配置しています。トラックヤードは10台分のスペースを確保し、外壁は「おにぎり」をイメージした白と黒のデザインが特徴です。

2階チョコレート成形室

1階調理室
施工や安全管理で工夫したこと
現場の西側道路向かいでは新幹線工事が行われており、大型車両の通行が多かったため、当現場のメイン動線は東側道路に設定し、工事車両同士が干渉しないよう調整しながら作業を進めました。周辺道路は冬季の除排雪が年に一度しか入らないため、降雪時にはタイヤショベルを使用し、住宅側も含めて除雪を行い、搬入車両および第三者の安全確保に努めました。
また、熱中症対策として、デジタルサイネージによる WBGT 表示や、フラットパネルを用いた屋根付き休憩スペースの設置、空調服や携帯型熱中症計の携帯を実施しました。
市内のモデル現場として社内外パトロールやインターンシップの受け入れも多かったため、安全設備の整備や熱中症対策には特に力を入れて取り組みました。

デジタルサイネージ
一番難しかった、苦労した工程
着工時期が当初より遅れたことから、冬季休業を返上して冬期間に掘削工事を行い、7月の鉄骨建て方開始に間に合わせる必要がありました。また、翌年2月からはメーカー機械の搬入・据付工事や2階事務スペースの内装別途工事が予定されていたこともあり、鉄骨建て方から約半年で内外装および外構工事をほぼ完了させる厳しい工程となり、職員への負担も大きいものでした。
さらに、生産室や廊下等、ほぼすべての床が塗床仕上げであったため、冬季養生・施工日数・養生日数の調整に若手社員が特に苦労した部分でもあります。

基礎工事状況

鉄骨建方完了時全景

2階内部全景
DXへの取り組み
現場事務所から搬入状況や作業状況を確認するためにクラウドカメラを設置し、現場巡回時の安全設備改善指示や報告、作業情報の共有には direct を活用しました。朝礼看板にはデジタルサイネージを導入し、当日の配置図や安全通路、注意事項、夏季の WBGT を表示しました。
また、設計事務所や協力業者と連携し BIM を活用したほか、ビルディによる作業日誌・安全書類管理、スパイダープラスによる検査指摘事項の整理・是正指示等、さまざまな DX 施策を実施しました。
働き方改革への取り組み
工期が厳しく、現場は日曜日のみ休工としましたが、職員については交代制を導入し、4週8休を確保できるよう体制を整えました。また、長期休暇についても前半・後半に分けて取得しやすいよう調整を行い、業務に支障のない範囲で年次有給休暇も計画的に取得できました。これにより、繁忙期であっても無理のない働き方を維持することができました。
その結果、職員はプライベートの時間を確保し、心身ともにリフレッシュすることができ、業務への集中力や現場の安全意識の向上にもつながりました。
関係者への感謝の言葉、若手社員へのメッセージ
知名度の高い石屋製菓・サザエ食品の工場建設ということで注目度の高い現場でしたが、4月15日に無事引渡しを終え、現在は工場も順調に稼働しています。4月28日に行われた竣工式・内覧会では、発注者様や設計監理者様よりお褒めの言葉を頂戴しました。 発注者様、設計監理者様をはじめ、本プロジェクトに携わった現場職員および協力業者の皆様に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。
また、今回配属された職員の皆さんには、本工事で得た経験を次の現場で存分に生かし、さらなる成長につなげていただきたいと思います。

