概要

トンネルダンパーシェル:工場試作機
国道108号 花渕山3号トンネルで試験導入した高速シートシャッター付の遮風壁です。
トンネルダンパーシェルにはオリジナルの3つの技術が特徴で「シートシャッター」「収縮ダンパー」「電動で自走」で簡単に設置、撤去が可能で、坑内環境をコンクリートの養生に適した環境を保持することができます。坑内環境を一定条件に保持して覆工コンクリートの強度の確保、ひび割れ発生を抑制します。
![]() 真空ポンプで吸引 |
![]() 自然に膨張して覆工に密着 |
特徴
- 「シートシャッター」は車両の検知、通過により開閉まで時間を40秒と出入り口の開放時間を短縮することができます。
- 「収縮ダンパー」オレンジ色の部分で袋状の中にスポンジのようなクッション材を梱包し、吸引すると収縮して、自然吸気で次第に膨張して覆工コンクリート面に損傷を与えずに、密着し隙間が発生しません。
- 「電動で自走」は、ダンパーシェルの組立て、解体用のヤードとの往来を可能にし、設置箇所まで自走し、設置、撤去が簡単に行うことができる。それにより、施工作業のサイクルを阻害することを解消しました。また、トンネル坑内の必要箇所に移動しながら、覆工コンクリートの施工に合わせて順次、養生を実施することも可能です。 そのほか、自走台車、壁部、天梁部と組立て部材をユニット化して、組立て、解体、運搬を4トンユニックに搭載できることや、それにより転用を可能にすることができました。
効果

- 計測結果の一例を図に示す。
- トンネルダンパーシェルの保温、保湿効果により、覆工コンクリートにとって最適養生環境を保持する上で大きく貢献することができる。